戸建ての2階にお風呂があってもなぜ水が2階まで来れるのか?

蛇口をひねれば水やお湯が出るのは当たり前ですが、よくよく考えると不思議です。水道管は地下を通っていますが、なぜ2階に水が上がってこれるのでしょうか?

自分:2階にお風呂ある家ってあるけど、水道の水はなぜ2階に上がってこれるの?水圧はどうやって発生するの?
ChatGPT 4o:

いい質問ですね!では、理科的に丁寧に説明しますね。


🔹なぜ2階に水が上がるのか?

答えはシンプルで、水道の水にはもともと高い水圧がかかっているからです。

水道水は、各家庭に届けられる前に、市区町村の「配水池」や「高架水槽(タンク)」、または「ポンプ」を使って、十分な圧力をかけて配管に送り出されています。この水圧のおかげで、1階だけでなく2階やそれ以上の高さの場所にも水が届くのです。


🔹水圧はどのくらいあるの?

日本の一般家庭の水道の**静水圧(止めた状態での圧力)**は、おおむね:

  • 0.2〜0.75 MPa(メガパスカル)
    → 1MPa = 約10kgf/cm²(10気圧)

多くの地域では、0.2〜0.4MPa程度の圧力で供給されています。
これは、2階〜3階の高さまで十分に水を送れる圧力です。

ちなみに、**10メートル高く水を上げるには0.1MPa(1気圧)**が必要です。

  • 2階の高さ:約3〜5メートル程度 → 約0.03〜0.05MPaで十分

🔹実際の家の水の流れは?

  1. 水道本管から引き込まれた水は、まずメーターを通過して家庭に入ります。
  2. 各階への配管は、自然圧(動水圧)または給水ポンプで水が送られます。
  3. 2階の風呂や洗面所では、その水圧で蛇口から水が出ます。

※マンションなどの高層建物では、屋上の貯水槽や給水ブースターポンプが使われます。


🔹水圧が弱く感じるときは?

2階のお風呂で水圧が弱いと感じる場合、以下のような原因が考えられます:

  • 家の配管が細い・古い
  • 2階までの距離が長く、摩擦損失がある
  • 水道管の途中に目詰まりや劣化がある
  • 給湯器側で圧力を抑えている(特に電気温水器)

✅まとめ

内容 説明
なぜ2階まで水が届く? 水道の水には高い水圧がかけられているから
必要な水圧 約0.03〜0.05MPaで2階まで届く
実際の水圧 多くの地域では0.2〜0.4MPa
水圧が弱い場合 配管や給湯器に原因があるかも

必要に応じて、水圧測定器(ホームセンターで入手可)でチェックすると改善のヒントになりますよ!

 

自分:高層マンションの場合は?

ChatGPT 4o:

高層マンションの場合、水道水を上の階まで安定して届けるために、普通の一戸建てとはまったく違う給水システムが使われています。


🏢 高層マンションの水の上げ方:3つの基本方式

高置水槽方式(重力式)

  • ビルやマンションの**屋上に大きな水槽(高架水槽)**を設置。
  • 下から水をポンプで屋上まで一気に送る
  • 各部屋には**重力(水の高さによる圧力)**で水を流す。
  • 多くの中高層マンション(10〜15階くらい)に採用。

✅メリット:電力不要で水を供給できる(停電時も少し使える)
❌デメリット:水槽の清掃が必要、古くなると衛生面に不安


増圧直結給水方式(ブースターポンプ式)

  • 水道本管から直接、建物内に給水しつつ、
  • **途中に増圧ポンプ(ブースターポンプ)**を設置。
  • 必要な圧力だけかけて各階に水を供給する。

✅メリット:屋上に水槽が要らない、清潔でメンテが少ない
❌デメリット:ポンプが停電に弱い

※最近の10階以下のマンションでは主流


圧力階調給水方式(ゾーニング方式)

  • 20階以上の超高層マンションで採用。
  • 高さをいくつかのゾーン(例:1〜10階、11〜20階…)に分け、
  • 各ゾーンに専用のポンプと減圧弁を設けて給水。

たとえば:

  • 1〜10階:本管+小型ポンプ
  • 11〜20階:中間ポンプ+中間タンク
  • 21〜30階:さらに別系統のポンプ+減圧弁

✅メリット:高層でも安定して水圧が保たれる
❌デメリット:システムが複雑でメンテ費用が高い


💡なぜこうする必要があるの?

  • 水道の水圧だけでは高層階まで水を持ち上げられないから。
  • また、上に行くほど水圧が落ちるので、階層に応じた調整が必要。
  • 逆に下の階では水圧が高くなりすぎるので、減圧弁で調整する必要もある。

✅ まとめ(高層マンションの水の仕組み)

方式 対象階数 特徴
高置水槽方式 〜15階程度 屋上の水槽から重力で供給
増圧直結方式 〜10階 本管+ブースターポンプ
圧力階調方式 20階以上 ゾーン分け+ポンプ+減圧

もし自分のマンションがどの方式か気になるなら、「管理組合の資料」や「竣工図面」「住宅性能評価書」などで調べられますよ!