「望外の幸せと存じます」か「望外の幸せに存じます」か?【日本語の書き方】

普段使わない改まった表現で日本語の文章を書かなければならないときは、敬語の使い方、謙譲語の使い方などで、結構悩みます。転職活動で職務経歴書や履歴書を送付する際につける添え状の文章で、「望外の幸せと存じます」か「望外の幸せに存じます」か?で悩みました。グーグルは検索の神様と崇め奉られていますが、案外ここまで細かい表現になると検索してもほとんどヒットしません。また文章というのは業界によって常識的な言葉遣いも変わってくるので、ネット上で誰かが一般的な文章作成法を解説していたからといってそれを100%鵜呑みにしてサンプルの文をコピペまがいで使うのは危険です。必ずテイラーメイドされた状態でないと、とんちんかんな印象を読み手に与えかねません。

結局、「望外の幸せと存じます」にしてしまったのですが、後から考えるとやっぱり、「望外の幸せに存じます」が普通の語感かなと思いました。時すでに遅しですが。まあ、100%の完璧さを求めて時間がだらだらと遅くなるよりも、タイムリーに99%の完成度でもいいから物事を進行させていくことの方が大事だと思います。人間の気持ちはタイミングがちょっとズレただけで覚めてしまったりするわけですから。