恐ろしい話ですがクマが人を襲って食い殺すという事件が過去に何度もあります。クマは学習能力が高いために、一度人を襲ったクマは再び襲うようになるそうです。
近年のクマ襲撃被害・クマ出没情報
- 社説:仙北市「クマ事故」 最大限の警戒が必要だ(2018年6月27日 秋田魁新報)仙北市田沢湖玉川字渋黒沢の国有林内で、秋田市の70代男性の遺体が見つかった。手足や腹部に動物にかまれたような痕や爪痕があったことなどから、仙北署は男性がクマに襲われて死亡した可能性があるとみて調べている。
- 北海道・利尻島でヒグマ?の足跡と糞 生息確認なら106年ぶり(2018.5.31 15:50 産経新聞)
クマに遭遇したときの対処方
- ヒトを襲った経験のあるクマは、人間が弱いとわかって人間を恐れなくなるので、また襲う。だから殺すしかない
- ハンターに誤射されないためには、衣服に注意。黒い服や白い服は熊や鹿に間違われ易い。帽子は赤が良い。
- 基本は、『逃げないで、目をそらさずににらめっこ。腹の底から大きな唸り声を出す』である。相手が親子連れなら、小グマは見ずに親グマを見る。クマは蛇を嫌うので、ベルトなどをヘビのように揺らす。
- 覆いかぶさってこられて絶体絶命のピンチになった場合。ヒグマの口に腕を突っ込んで舌をつかめば、噛みつけなくなるという。
(参考:『クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等』
- 立山でクマに襲われ負傷 教訓は 写真家・高橋さんに聞く(中日新聞 2018年8月26日)小高い尾根を登ると、四メートルほど先に小ぶりな黒いツキノワグマがいた。襲われたのは、次の瞬間。クマはあおむけに倒れた高橋さんの顔をひっかき、かみついた。出来事は体感でわずか五秒ほど。「あっという間だった」。… 四十年間も立山に通っているが、クマと遭遇したのは初めて。
- 襲いかかるクマを撃退 勇敢な日本人男性 (Sputnik / Vladimir Astapkovich 2018年07月17日 04:04)男性に気づいたクマはまっすぐに男性めがけて近寄ってきた。男性は全速力で逃げ出したものの、躓いて地面に倒れてしまった。クマから身を隠すことができないとわかると、男性は襲ってきたクマの鼻づらに拳を振り上げ、一撃を加えた。この瞬間、クマは踵を返して走り去り、そのあとを子グマたちも追ったという。
十和利山(とわりやま)熊襲撃事件
2016年5月に秋田県鹿角市でツキノワグマに襲われる死亡事故が4件発生。
- 秋田「人食いグマ」3頭生存か 他の5地域も警戒を(NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」理事長 米田一彦 2018年05月11日 15時00分 YOMIURI ONLINE)
- 「人は食べられる」クマが学習か 胃から人体の一部、4人を襲った可能性 (安藤健二The Huffington Post2016年06月13日 22時52分 JST )秋田県でクマに襲われたと見られる4人の遺体が見つかった事件に関して、鹿角市十和田大湯の山林で6月10日に射殺されたクマの胃から、人体の一部が見つかった。 一連の被害はこのクマによる可能性が浮上している。
- 男女4人食った「凶暴グマ」のおぞましい実態 「スーパーK」駆除の一部始終に密着 フジテレビ「報道スクープSP 激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~」取材班 (2019/01/25 5:40 東洋経済ONLINE)
- 「なぜクマは人を襲うようになったのか?」 追跡28年の熊仙人に聞く (2016/10/18 17:30 FORBS)
- 十和利山熊襲撃事件(ウィキペディア)
秋田八幡平クマ牧場飼育員死亡事故
2012年4月20日、午前8時頃、冬期閉鎖中のクマ牧場の運動場からヒグマ6頭が脱走し、女性飼育員2名が死亡する事故が発生した。(ウィキペディア)
乗鞍岳駐車場での事件
2009年9月、北アルプス・乗鞍岳の駐車場で起こった事故である。… クマはその後も男性を助けようとした山小屋のオーナーや従業員らを襲い、さらに大勢の人が避難していたバスターミナルに侵入、最終的に10人もが負傷する惨事となった。信じ難いのが、この日は3連休の土曜日で、男性とクマの周りを30~50人もが取り囲んでいたという事実である。大勢の人がいる駐車場のような開けた場所で、なぜ? (クマに襲われた人は、すべて自己責任なのか 2017/10/21 15:00 塩田 春香 東洋経済ONLINE)
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件
1970年(昭和45年)7月に北海道日高郡静内町(現・新ひだか町静内高見)の日高山脈のカムイエクウチカウシ山で発生。登山中の福岡大学のワンダーフォーゲル同好会会員が襲われ死者3名を出した。(参考:ウィキペディア)
- 人を襲うクマ 遭遇事例とその生態 カムエク事故と最近の事例から 作者:羽根田 治 出版社:山と渓谷社 発売日:2017-09-22
- カムイエクウチカウシ山におけるヒグマによる遭難 北の山脈(北海道撮影社)の創刊号(1971年)に掲載されたものをできるだけ忠実に掲載
石狩沼田幌新(いしかりぬまたほろしん)事件
大正12年(1923年)8月21日の深夜から8月24日にかけて北海道雨竜郡沼田町の幌新地区で発生した日本史上2番目に大きな被害を出した獣害(じゅうがい)事件。ヒグマが開拓民の一家や駆除に出向いた猟師を襲い、5名が死亡、3名の重傷者を出した。(参考:ウィキペディア)
三毛別(さんけべつ)羆(ひぐま)事件
1915年(大正4年)12月9日から12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村三毛別(現:苫前町三渓)六線沢で発生した日本史上最悪の食害事件。エゾヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。(参考:ウィキペディア)
- 『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』 2015/4/10 木村 盛武 著 文藝春秋 死者8名という世界的にみてもヒグマによる食害事件としては類をみない最悪の惨劇となった「三毛別(さんけべつ)事件」の全貌を、生存者たちへの貴重な証言をもとに描き出す戦慄のノンフィクション。
参考
- 『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』羽根田 治