モーツァルト - レクイエム ニ短調 K.626を聴くと、モーツァルトって本当に天才だなあと思います。次々と畳みかけるように登場する説得力のあるテーマ。残念なのは、未完成のままモーツァルトが亡くなってしまったこと。なので、この長い曲を聴いていると、いつのまにか冴えがなくなって、しりすぼみに終わってしまいます。誰かモーツァルトなみの天才が表れて、きちんと曲にしれくれないものかとおもって数十年が経過しているので、なかなか天才って現れないものだと思います。
ベーム x ウィーン交響楽団
Mozart, Requiem d Moll KV 626 Karl Bohm Wiener Symphoniker カール・ベーム指揮、ウィーン交響楽団
自分が一番好きなモーツァルトのレクイエムの演奏は、このカール・ベーム指揮のものです。ベーム指揮の演奏を聴くと、交響曲は指揮者次第で全然音楽が変わるんだなあということが実感できます。ベームの演奏は、たっぷり歌っていうるのにどんどんn前に前に進む感覚があって、緊張感がずーっと持続していきます。
カラヤン x ウィーンフィル
MOZART: Requiem / Karajan / Wiener Philharmoniker Orchestra ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
冒頭のテロップを見ると、1986年の演奏。カラヤンが指揮する演奏はどれもほとんど神の領域というか、もはや人間の音楽という気がしません。対するベームの演奏は、自分のイメージだと、人間が限りなく崇高なところまで昇華した結果、これ以上ないくらいの完璧な世界を作り上げているように思います。あくまで、人間の営みと感じられます。対するカラヤンは神。
Mozart: Requiem, K. 626 (Mono Version) Wiener Philharmoniker, Herbert Von Karajan, Wilma Lipp 14曲 • 55分 • JAN 01 1962
これはアマゾンプレミアムで聴きました。1962年の発売。
カラヤン・べスト100 ヘルベルト・フォン・カラヤン 100曲 • 9時間50分 レクイエム ニ短調 K.626 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヘルベルト・フォン・カラヤン, ウィーン楽友協会合唱団 & ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – カラヤン・べスト100
これはアマゾンプレミアムで聴きましたが、ほんのさわりの3分間ほどしかありませんでした。
バーンスタイン
Mozart REQUIEM KV 626 Leonard Bernstein 1988
ベーム、カラヤン、と聴いてこれほどの完成度の高い演奏はもうないのではと思ったら、ありました。バーンスタイン指揮のレクイエム。すこしゆったりとしたテンポが、非常に広がりのある世界を作りだしています。
モーツァルト:レクイエム マリー・マクローリン, マリア・ユーイング, ジェリー・ハドリー, コルネリウス・ハウプトマン, バイエルン放送交響楽団, レナード・バーンスタイン & バイエルン放送合唱団 14曲 • 58分 • JAN 01 1989 Mozart: レクイエム ニ短調 K.626 (バイヤー版) – 1. 入祭誦: 永遠の安息を マリー・マクローリン, バイエルン放送交響楽団, レナード・バーンスタイン & バイエルン放送合唱団 – モーツァルト:レクイエム
これはアマゾンプレミアムのストリーミングで聴きました。
チェリビダッケ
Mozart – Requiem – Celibidache, MPO (1995)
ベーム、カラヤン、バーンスタインと聴いてきて、もうこれ以上の解釈、演奏が存在しうるのだろうかと思ってしまったのですが、チェリビダッケを聴いたら、ガツンと来ました。このライブ録音は、もう演奏前の聴衆の拍手が異様に熱気があって盛り上がっていて、びっくりです。そして、いざ演奏が始まったらまた驚かされました。すこし遅いテンポで、すさまじい説得力。ベーム、カラヤン、バーンスタインらの演奏は、自分が第三者の視点で聴くか、あるいは演奏が作り出す空間の中に浸るような感覚だったのですが、チェリビダッケの演奏は、自分に向かってくるのです。明らかに聴き手は演奏者と対峙する位置関係。強烈な音楽のメッセージが自分の体に向かってくるのです。チェリビダッケは、1912年7月11日に生まれ、 1996年8月14日に没しています。上の演奏は1995年のものなので、亡くなる1年前の演奏ということになります。
Mozart: Requiem (Bonus Track Version) ウィーン国立歌劇場管弦楽団, The Vienna Academy Chorus & ヘルマン・シェルヘン 17曲 • 1時間22分 • NOV 13 2011
Amazonプレミアムで聴きました。ウィーン国立歌劇場管弦楽団(Wiener Staatsoper Orchester)というのは、あのいわゆるウィーンフィルハーモニーのメンバーがいる楽団だそうです。ウィキペディアによれば、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の団員数が150名程度で、そのうちの120名程度によってウィーンフィルハーモニーが構成されているとのこと。
Mozart: Requiem in D Minor, K. 626 Bach Collegium Japan 22曲 • 1時間14分 • JAN 06 2015
Amazonプレミアムで聴きました。
Mozart : Requiem ジョルディ・サヴァール & モンセラ・フィゲラス 14曲 • 50分 • JAN 01 1998
Amazonプレミアムで聴きました。