人生を本当に変えてくれる自己啓発オーディオブック5選

自分の人生がどん底に感じたときに自己啓発本をたくさん読みましたが、なかなか人生は好転しませんでした。その原因を考えてみると、家族がいる場合には家族の影響を受けるため家族全員がその自己啓発本を読むくらいでないとベクトルが一致しないままになって、効果が出ないせいではないかと思います。つまり独身で一人で生きている人にはこれらの自己啓発本は役に立つでしょう。即実践すれば良いからです。家族がいる場合には、一人で実践というわけには行きません。自己啓本の実践が(例えば、がむしゃらに働くとか)、家族関係を悪化させ、状況を悪化させることになります。

家族がいる場合には、まずは家族が調和するようなコミュニケーションを実践することが前提になるのだろうと思います。我武者羅になるのではなく、むしろ力を抜いて、常にリラックスした状態でいないとうまくいかないのです。ビジネス系の自己啓発本には、多くの場合、家族との人間関係を好転させる方法は書いてありません。むしろ、ネガティブな人は遠ざけましょうと切り捨てるようなことが書いてあるだけです。

家族の問題は別の機会に譲るとして、ここでは自己啓発に関してのみ考えます。

自己啓発本の歴史は古く、新しく書かれる本は古くからある本のエッセンスが必ず入っているので、結局どれを読んでも同じことが書いてあります。どの本を選ぶかは、どんな伝え方をしている本があなたの心に一番響くかというだけの問題です。

以下、自分がオーディブルで買って聴いた本のなかから5冊を紹介します。英語の聞き取りは大変なので、紙の本を買ったり、日本語訳を買って読んだりもしました。

EAT THAT FROG!

ブライアン・トレーシーのイート・ザット・フロッグ!一番でかいカエルから食べなさいという教えです。邦訳のタイトルは、『カエルを食べてしまえ!』(2002年)。ブライアン・トレーシーは時間管理術を説いています。全部のことを効率的にやるのは物理的に不可能なので、一番大事なことだけやりなさい、重要でないことはそもそもやる必要がない!と言い切ります。また、他人にやってもらえることは他人にやってもらいなさいと説きます。自分にしかできないことだけやることが大切。

下の動画は5分足らずの短さですが、『カエルを食べてしまえ!』の内容のエッセンスが語られていて、まさに「あなたの人生を変えた5分」になるかもしれません。

Eat That Frog & The ABCDE Method

やるべきことは紙にリストアップしておいて、朝起きたら直ちに、そのリストの中の一番重要なことから順に片づけてていきなさいという教えです。一番重要なことというのは、それをやった結果の影響あるいはやらなかったときの影響が一番大きいものということです。

 

Psycho-Cybernetics サイコサイバネティクス

サイコサイバネティクスは整形外科医マクスウェル・モルツ(Maxwell Maltz 1899-1975)による1960年の著作で、自己啓発本の古典と言えるでしょう。整形外科手術によって、コンプレックスの原因となっていた顔の一部を望んだとおりの見かけに改善したにも関わらず、なぜか、コンプレックスが取り除かれない人がいることに興味を持ったモルツ氏がその原因を考えた結果たどりついた理論です。つまり、実際の見かけよりも、自分は醜い人間だという信念のほうが勝ってしまうというのです。その結果、その人の人生もその人が信念とするネガティブさを体現したものになってしまいます。つまり、心のなかのセルフイメージを変えない限り、いくら外見が改善しても無意味だということです。逆にいうと、セルフイメージを良いものに変えた瞬間、全てが良いほうに変化していくという理論です。

この理論の実例はいたるところで目にすることができます。自分が、”深い”と思うのは、頭の良い人を見たときです。非常に優秀な人なのになぜか本人は自分は劣った人間だと思い込んでいるというケースが結構あるのです。あなた、そんなになんでもできて普通の人間からすると信じられないくらい能力に恵まれているのに、なんで?と思ってしまいます。結果として、頭の鈍い人でゴールドリブンな人の方が、優秀だけどネガティブな信念を持っている人よりも、良い仕事をすることになるという逆転現象が職場では生じるのです。サイコサイバネティクスで説かれていることは、本当に信念の重要性を教えてくれます。まさに、セルフイメージのマジックパワーです。

下の動画でモルツ氏のインタビューが見られます。サイコサイバネティクスの考え方が本人の口から語られています。

Dr. Maxwell Maltz (Psycho Cybernetics) Full Interview

 

T. Harv EkerのSecrets of the Millionaire Mind

T.ハーブ・エカーのシークレットオブミリオネアマインド。邦訳は、『ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」』 で2005に出ています。この本は非常にわかりやすいです。お金持ちの考えかたが紹介されています。惨めな金持ちはいない!という教えが自分には強烈に響きました。自分で自分を惨めに感じるようなメンタリティは捨てましょうということです。それと、悪い状況でどん詰まりになるのは、あなたと器がその状況よりもちっちゃいから。状況を打開するためには、自分の器がその状況よりもデカければ良いという教え。抽象的で具体的に何をすればよいのかを教える言葉ではありませんが、自分の頭の中を一瞬で書き換えるような言葉です。

Secrets of the Millionaire Mind – T Harv Eker

 

As a Man Thinketh

ジェームズ・アレン(James Allen 1864-1912)のAs a Man Thinketh(1902年) 。邦訳では「原因と結果の法則」などと訳されています。まさに古典といえる本。短いですが、含蓄のある言葉がぎっちりと詰まっています。著者はイギリス国内以外での著作権を放棄したそうで、原文がネットで読めます(例えば、gutenberg.org)。自分の心に一番響いた部分を紹介します。悩みや苦しみについて述べた部分です。

悩みや苦しみは、心を純化させるために使いなさい、不純物が一切なくなった状態の、ピュアな心には、苦しみは無縁になります、という内容。

Suffering is always the effect of wrong thought in some direction. It is an indication that the individual is out of harmony with himself, with the Law of his being. The sole and supreme use of suffering is to purify, to burn out all that is useless and impure. Suffering ceases for him who is pure. There could be no object in burning gold after the dross had been removed, and a perfectly pure and enlightened being could not suffer. (.gutenberg.org)

こんな達観した状態に自分がなれるのかどうかはわかりませんが常にこれを目指して生きることはできそうです。

 

Stuart Wild SILENT POWER

スチュワード・ワイルド(Stuart Wilde 1946-2013)の『サイレント・パワー』(1996年)。この本は、石井裕之氏の本を読んだときにその中で紹介されていたので興味を持って読んでみました。内容はちょっと自分には難しくてあまりピンと来ませんでした。この手の本は、自分の状態や自分の段階によって、いつ心に刺さるかその瞬間がいつくるかは、わからにものなのでしょう。とりあえず寝かせておいて、たまに読んでみたりする本です。正確にいうと”聴く”ですが。オーディオブック版を買って持っているため。

Super Self Seminar – Stuart Wilde Live