チョ・ソンジンとは?
チョ・ソンジンは1994年韓国ソウル生まれのピアニストで、2015年のショパン国際コンクールで優勝し、アジア人としては2000年の中国のユンディ・リ以来15年振りの優勝となりました。ショパンコンクールは5年に一度しかないので、長いとはいえないのですが。2009年の第7回浜松国際ピアノコンクールでは史上最年少(15歳)で優勝しており、多くの日本人ピアノファンにとってお馴染みのピアニストと言えるでしょう。
- チョ・ソンジン(ウィキペディア)
チョソンジン のインタビュー記事
浜松市文化振興財団が発行すHamamatsu Cultural Foundation (HCF) news Vol.27 2017年11月発行の特集2で、チョソンジンさんのインタビュー記事があります。彼の性格というか人生観がわかるところを抜粋して紹介。
私がショパンコンクールに出たのは自分自身の選択ですが、そこで優勝するというのは自分で選べることではありません。とはいえ、人生において運や偶然というものはあるように思います。
私も人間なのでいろんな欲はありますが、自分がやりたいことをできないのは仕方ないとしても、自分がやりたくないことはやらないで済む人生を送りたいです(笑)。
(引用元:HCF news Vol.27)
- 浜松市文化振興財団インタビューノート 【ピアニスト】チョ・ソンジン
- インタビュー:チョ・ソンジン(ショパン国際ピアノ・コンクール第1位、ポロネーズ賞)
2015年12月24日 ジャパンアーツ - チョ・ソンジンおまけインタビュー 2015年12月26日 piano-planet.com
チョソンジンを聴いた感想
恥ずかしながら自分はチョソンジンを今まで聴いたことがなくて今回初めて聴きました。感情たっぷりで日本人好みの演奏と言えるのではないでしょうか?というか、自分は結構気に入りました。日本人にも理解できる「じめっぽさ」が良いですね。自分も趣味でピアノを弾きますが、こういう演奏をしたいと自分が頭で思い描いている演奏にかなり近い演奏をチョ・ソンジンがしてくれています。だったら、自分が苦労して練習する必要なくて、チョ・ソンジンを聴いていれば充分じゃんと思えるくらいにしっくりくる演奏です。間の取り方とか、緩急の変化とか、こうあってほしいと思うイメージ通りの音が聞こえてくるのです。今スケルツォ2番(YOUTUBE)を聴きながらそう思いました。うーむ、チョ・ソンジン、いいですねぇ。やっぱり韓国と日本はこういう感覚は近いのかなぁ。明らかにヨーロッパっぽい演奏ではないですよね。チョ・ソンジンを聴いてたら、自分も久しぶりにピアノを練習してみたい気分になってきました。弾き終わってお辞儀して顔を上げたときの、チョ・ソンジン、爽やかな笑顔がとても良いです。チョ・ソンジン、いいなぁ。
子供時代のチョ・ソンジン
チョ ソンジンは子供のころからすでに韓国では頭角を現していたようです。
ソウル瑞草洞(ソチョドン)のモーツァルトホールだった。小学校6年世の子供が演奏するショパンのスケルツォ2番Bフラット単調を聞いてびっくりした。こんなにうまく弾ける子がいるだろうか。それがチョ・ソンジンだった。別途に演奏をさせてみて話をしてみると、幼いけれども音楽についての召命があった。先生の真似事だけをしていなかった。自分が求めているものが明らかで確かだった。(シン・スジョン元ソウル大音大学長(73) 小学生がすばらしいショパン演奏、その子がまさにチョ・ソンジン…自分の求めるものが明確だった 2015年11月27日11時11分 中央日報/中央日報日本語版)
参考
- ショパンコンクール優勝者 チョ・ソンジンと 韓国クラシック界の未来 パク・ヨンワン
朴鎔妧、元月刊客席編集長、文化体育観光部事務官 KOREA FOUNDATION