一番食品の製品を味わうと、「何を食べても外さないな、さすが一番食品」、という感想になります。今まで食べたことがあるものを挙げると、「鯛ごはんの具」、「舞茸ごはんの具」、「鶏肉ごはんの具」、「ひじきごはんの具」、「贅沢ハヤシソース」、「舞茸ごはんの具」、「うなぎごはんの具」など。この会社は混ぜご飯の素だけでなく、出汁など他にもいろいろ作っています。なぜ一番食品はこんなにおいしいんだろうとちょっと謎です。
美味しさの謎を解こうとネットを検索したら、こんな恥ずかしい記事が。
賭けマージャンをしていたことが問題となった福岡県飯塚市の斉藤守史市長(68)は1月11日、緊急の記者会見を開き、市政を混乱させた責任を取り、田中秀哲副市長(69)と共に1月31日で辞職する意向を明らかにした。… 斉藤市長は、田中副市長と平日の日中に市庁舎を離れ、賭けマージャンを繰り返していたことが2016年12月に発覚。その後の記者会見で、「金を賭けなかったらマージャンをする人は減ってしまうだろう」などと賭けマージャンを肯定するかのような発言をした。これに対して、市民などから厳しい批判を受けたため、発言を撤回した。しかし、2017年1月4日には市民ら数十人が抗議のため市役所を訪れ職員ともみ合いになる騒動も発生。さらに、8日の成人式は「今回の不祥事による混乱を避けたい」として出席を自粛していた。斉藤市長は同市の食品会社社長を経て、06年の市長選で初当選して現在3期目。任期は18年4月までだった。(賭けマージャンの飯塚市長が辞職へ 「市の負のイメージが増す」 The Huffington Post | 執筆者: 中野渉 投稿日: 2017年01月11日 )
一番食品の社長さんは飯塚市の市長でもあったようで、賭けマージャンをしたんだそうです。一番食品株式会社のウェブサイトでも謝罪のコメントがありました。
メディアで報道されております、飯塚市長であり、弊社代表取締役会長 齊藤守史の今回の不祥事に関し、お客様・お取引先様には多大なるご心配をおかけしております。誠に申し訳ございません。本件に関し、弊社のコンプライアンスに則り、平成28年12月23日の臨時取締役会において齊藤守史の取締役辞任決議をし、辞任申し出を受理いたしました。全社一丸となり、努力していく所存でございます。今後とも、宜しくお願いいたします。平成28年12月23日 一番食品株式会社 代表取締役社長 有吉 崇
報道を読むとこの市長さん(社長さん)はびっくりするような発言をしています。
昨年12月22日の記者会見で、斉藤市長は「賭けないでする人が世の中に何%いるのか。賭けないとマージャン人口が減る」と開き直り、副市長も「ゴルフでチョコレートを賭けるようなもの」と追随した。賭けマージャンを容認するかのような一連の発言は4日後に撤回したものの、テレビやインターネットで繰り返し取り上げられたことで世論の反感を高めた。信頼回復に失敗し「辞職やむなし」との空気が支援者や市民の間に広がり、突然の辞意表明となった。市役所には苦情や2人の辞職を求める電話やメールが寄せられ、11日午後には千件を超えた。職員が対応に追われ、仕事にならない日が続いた。(開き直り発言あだ 抗議1000件「事態を収拾」 飯塚市長辞職へ 西日本新聞 2017年01月12日)
一番食品の商品を味わう限り、こんな美味しいものを創るんだからきっといい会社なんだろうなあと思っていました。社員のみなさんは今回の不祥事にめげずに、今までどおり美味しい製品を世に出し続けて欲しいものです。
過去にクレジットカード情報の流失事故もあったみたいですね。
平成28年8月16日 お客様各位 一番食品株式会社 代表取締役社長 有吉 崇 不正アクセスによるカード情報流出に関するお知らせとお詫び
何が起きたのかというと、”弊社サイトの管理を任せているシステム会社のWEBサーバへの高度な知識と技術を持った悪意ある第三者による不正アクセスにより、お客様のカード会員データ(氏名、会員番号、住所、有効期限)、電話番号、メールアドレスが盗み取られた恐れがあります。”ということだそうです。ネット通販は便利ですが、こういうリスクはありますね。
一番食品は味に間違いがないので、贈答品に最適だと思います。というか、自分には値段が高くてなかなか普段買いできるものではないので、贈答品として頂いたものを食したことしかないというのが正直なところです。
その一番食品ですが、こんなおいしい商品を出しているのになぜこれほど知名度が無いのか?というと、
当社の主力商品は「調味料」。しかも、業務用が全体9割以上を占めるために、一般の消費者には、「一番食品」の名前はほとんど知られていません。(https://job.rikunabi.com/2017/company/top/r697310009/)
とリクナビのサイトで説明されていました。しかし、
有名ラーメン店のスープのベースやコンビニのそばつゆや、おにぎりの下味、お弁当おかずのタレなど、当社が「味」を提供する商品は、みなさんの周囲のいたるところにあります。(https://job.rikunabi.com/2017/company/top/r697310009/)
ということなんだそうです。なので、
学生のみなさんも必ず一度は(知らないうちに)当社の味を、 口にしたことがあるはずです。(https://job.rikunabi.com/2017/company/top/r697310009/)
だということです。それは知りませんでした。一番食品の会社概要から引用すると、おいしさの秘密は、
おいしくてからだに良いものをお届けしたい。これは一番食品が昭和34年の創業以来、持ち続けている理想です。いつの時代も「おふくろの味」が愛されてきました。それは、幼い頃から親しんだ味だからというだけでなく、つくった人の愛情がたくさんこもっているからでしょう。私たちが良質の素材を吟味して使うのも、繊細な味の表現を「ベロメーター」と呼ばれる味覚を磨いた熟練スタッフの舌によって丁寧にチェックするのも、原点は家族を想う気持ちと同じです。(http://ichiban-foods.jp/info/?page_id=6)
と説明されています。リクナビにも、
「お客様が一軒増えるということは、家族が一人増えるようなもの」その考えは、創業者の時代から受け継がれる当社の伝統です。(https://job.rikunabi.com/2017/company/top/r697310009/)
と会社の理念が説明されています。なんだかとてもいいこと言っています。もう少し一番食品のことを知りたいと思ってネットを検索したところ、このような文書(http://www.chikuhou-jugaku.org/files/fes/chikuzemi_25th/6_npo_center/6_4_npo_center/6_4_2_npo_center/6_4_2_1_npo_center.pdf)がありました。その中から一部を抜粋すると、
- 1959 年、創業者有吉が飯塚で現企業の前身である徳一食品研究所を設立
- 創業当初から現在まで一貫として未利用資源を有効活用することが事業のテーマ
- 未利用食品からうま味成分を抽出し食品添加物や調味料を作り出していた
- インスタント食品が普及すると、麺類やその他食品類は手を出さず、それらの食品につけて販売するスープ類に集中した。その理由は、食品製造の他メーカーと「共に生きる」ため
- ふぐ、ホタテ、カニ等の骨や皮から雑炊のエキスを作ったりと、うまみ成分の抽出、そのための技術部分にこだわりながら製品開発
- 「味一つ」で勝負しなければならないために「人のマネをしない」こと、また、「開発だけが生き残る道」
- これまで開発し商品化した味は 8,500 種類あり、毎日 30 件の新しい味を開発
- 従業員の 1 割を占める研究開発人員
- これまで培った味のデータベースを持っている
- 顧客に馴染む製品ではなく研究開発志向であり「味」の会社であると明確に方向性を打ち立てている
と、かなり研究志向の会社であることが伺われます。
リンク:一番食品株式会社 http://ichiban-foods.jp/
クレジットカード情報流出があったせいか、現在会社の通販では代引きでの支払いにしか対応していないようです。