七重八重花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞかなしき

散歩をしていたら「七重八重花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞかなしき」という歌碑がありました。山吹の花は咲いたとしても、実が一つもないことがかなしい。ってどういうこと?花なのだから実がならないはずがないし。それとも、蓑(みの)が一つもないことがかなしいの?蓑は普通一つ持っているものだろうから、一つもないといういいかたもよくわからない。日本語は同音異義語が多いので、実が無いのか、蓑が無いのかがわからなくて、宿題として家に持ち帰りました。

家に帰ってネットで調べて納得。歌の意味としては、実が一つもないということでしたが、状況としては、蓑がひとつもない というメッセージだったのだそうです。自分が初めて見たときに2つのうちどっちの意味かで悩んだのですが、どちらも正解だったというわけです。

ちなみに山吹の花は、一重の花は実がなるが、八重の花は実がならないのだそう。

参考ウェブ記事

  1. 七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに 無きぞあやしき 兼明(かねあかり)親王
  2. 七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき(後拾遺1154) 兼明親王 かねあきらしんのう
  3. 【通釈】七重八重に花は咲いているけれど、山吹が実の一つさえもないように、蓑一つさえもないのは悲しいことです。 example.anjintei.jp
  4. 太田道灌と山吹の里伝説 岡田広之
  5. 七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき レファレンス協同データベース
  6. 実のならない八重山吹 2016/08/01 同志社女子大学
  7. 道灌 (落語)