日本人のルーツ 縄文人の痕跡

DNA解析で見る日本人のルーツ

番組の内容のまとめ

  1. 日本人のルーツは、もともと日本にいた縄文人と、後から中国から日本に渡ってきた弥生人の2系統。国立遺伝学研究所の斉藤成也教授らの研究によれば、縄文人のDNAを解析したところ、日本人のDNAが近隣諸国の人のDNAとはかなり異なるが、その異なる部分が縄文人由来だということが最近の研究からわかった。
  2. 徳島大学の佐藤先生の研究によれば、日本人のY染色体を解析したところ、D型とO型に分かれるが、D型は中国や韓国では見られない、日本固有のものであること、また、DとOとが分かれた時期はかなり早い時期と考えられることから、縄文人由来である可能性が高いと考えられる。D型を持つ人々がほかにいないかと調べてみると、チベットおよびアンダマン諸島の人たちに見られた。D型が高頻度で残った地域は、ほかから地理的に隔離された場所だったからではないか。