アートとサイエンス

チャイコフスキー ピアノ三重奏曲『偉大な芸術家の思い出のために』

 
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チャイコフスキーのピアノ三重奏曲『偉大な芸術家の思い出のために』は、自分が高校生のときに初めて聴いた。記憶が薄れているが、多分小さなラジカセで聴いたと思う。聴いていると、感情の太い流れが自分の小さなラジカセのスピーカーからどわーっと溢れ出てくるようなビジュアルな体験をした。どうもいい音楽というのは、視覚的な印象を与えるようだ。

アルゲリッチ、クレーメル、マイスキーという夢のトリオの演奏。このときの来日公演を聴きにいったが、この3人の演奏がライブで聴けたことは、本当に幸せだと思った。夢のような演奏会だった。アルゲリッチがボロボロに崩壊しそうな状態で、最後までもつのかとハラハラしながら聴いていたが、それよりもこの3人を生で聴けたという幸せがはるかに勝っていたので、よしとしよう。何日目の公演を聴いたのかは覚えていない。

5月19日の演奏をYOUTUBEで視聴してみても、完成度が高いとはいえない。とくに変奏曲に入ってけっこう息も絶え絶えで3人で合わせているのがやっとみたいに聞こえるところが多い。クレーメルのヴァイオリンも緻密な演奏とはいいがたくて、速い動きのところはかなりぐちゃぐちゃ感がある。CDを聴いてこのような感想は抱かなかったから、CDはいろんな日の演奏から編成したのかもしれない。想像だが。まあ、アシュケナージとか、ルビンシュタインのアルバムの完成度とは比べるべくもないのだが、今度はスタジオに篭って完成度を高めたアルバムを出して欲しい気もする。

Argerich – Tchaikovsky: Piano Trio in A minor Op. 50 (1998) 1998年5月19日すみだトリフォニーホールのライブ動画。

キーシン、ジョシュア・ベル、マイスキーという組み合わせ。
Joshua Bell, Misha Maisky, Evgeny Kissin :Tchaikovsky, Piano Trio in A minor, opus 50 2009

 

リヒテルのぶったたき系の演奏がスゴイ。晩年近くは、優しい音色で抒情小曲集などをひいていたが、凄い落差。

リヒテル、カガン、グートマンという組み合わせ。Tchaikovsky – Piano Trio in A minor, Op. 50 (Richter, Kagan, Gutman)

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