好きなピアニストランキング

自分が好きなピアニストのランキングです。

アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ

一度生演奏を聴きたかったなあと返す返すも残念に思います。自分がチケットを買ったときの演奏会は体調不良か何かの理由でキャンセルされてしまい、結局聴きそびれてしまいました。ミケランジェリを初めて聞いたのは自分が大人になってからなのですが、彼のピアノを聞いていると音楽が直接心に響いてきて、「ピアノ」ということを完全に忘れさせるような演奏だったことに驚愕しました。もともと自分はあまりピアノという楽器の音が好きではなかったので、あまり真面目にクラシックのピアノ音楽を聴いたことがありませんでした。打鍵した瞬間が強くてあとは減衰するだけですから、なんて不自然な楽器だろうと思っていました。物理的には減衰するだけの音なのに、ミケランジェリの演奏を聴くと、音が伸びてつながって聞こえたのです。実はグールドもそうなのですが、減衰するピアノの音でもレガートは完全にレガートに聞こえるし、結局、ピアノというのは単なる伝達手段に過ぎなくて、演奏者の頭の中のイメージが直接聴き手に届くかどうかだけなのだとわかりました。

Arturo Benedetti Michelangeli Concert in Lugano,1981 (complete)

グレン・グールド

バレンボイム

エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin, Евгений Игоревич Кисин, 1971- )

ムソルグスキー 展覧会の絵 Evgeny Kissin at Orange – Mussorgski & Encores | Part 2/2 この演奏を聴いて、キーシンが芸術家として大成したなあと思った。人間ってものごとを突き詰めるとこの領域に達するのかという感慨。これぞまさに至高の芸術。なぜピアニストはピアノをひくのかという問いに対する答えがこの演奏なんじゃないか。若いときのキーシンの演奏にはなかった、人間離れした凄みを感じる。

 

マルカンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin, 1961- )

  1. Bach-Busoni – Chaconne (Hamelin) 一番テクニックがあるピアニストなのではないかと個人的には思う。しかもテクニックだけじゃなくて、音楽性が素晴らしいので、テクニシャンという印象はもたせられない。

ミハイル・プレトニョフ (Mikhail Pletnev 1957- )

  1. Mikhail Pletnev: Scarlatti – Sonata in B minor, K87  スカルラッティのソナタロ短調K87 自分がもしこの曲をひくならこんな感じでひいてみたいとおもうそのままの演奏をしてくれていて、すごく共感した。

マルタ・アルゲリッチ(Maria Martha Argerich, 1941- )

  1. Argerich – Tchaikovsky: Piano Trio in A minor Op. 50 (1998) 1998年の来日時の演奏会(この動画の日かどうかは不明)に聴きに行った。夢のような3人の組み合わせのライブだから、ものすごく期待していったし、このトリオでこの曲が聴けてとても幸せな気分に浸れたのだが、演奏に関していえばいつ崩壊するかとハラハラし通しで聴いていた。正直言って、アルゲリッチがこんなに危うい演奏になるとは想像していなかった。このときの来日公演はCDにもなったし、それを聴く限りそんなにひどい演奏にはなっていないので、自分が聴いた日の演奏とは別の日なんだろうなと思う。このレベルの人たちは、1日めに調子が悪くても、直ちに修正して次の日にはいい演奏ができるんだろう。

アレクセイ・スルタノフ (Alexei Sultanov;Алексей Файзуллаевич Султанов 1969- 2005)

  1. Alexei Sultanov – Chopin Ballade No.4 f moll, ор. 52  ショパンコンクールで勝てなかったのと、病気で倒れたのとで、悲劇のピアニストという印象が自分にはある。あのコンクールはテレビでリアルタイムに見ていて、正直、コンクールが公正でないことにがっかりした。自分の中ではショパンコンクールの権威がまったくなくなってしまった。

スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Teofilovich Richter、1915 – 1997)

  1. Sviatoslav Richter in Oslo (1993) – Edvard Grieg Lyric Pieces  勝手にライブを隠し撮りしたものなのか、ノイズがひどくて映像、音は悪いです。

レオポルド・ゴドフスキー(Leopold Godowsky 1870- 1938)

  1. ショパンバラード1番 Leopold Godowsky plays Chopin Ballade No. 1 in G minor Op. 23(YOUTUBE)