統計学」カテゴリーアーカイブ

多変量解析を理解するための線形代数の教科書

線形代数 基礎と応用

新井諭之『線形代数 基礎と応用』日本評論社

古い本で絶版になっており、アマゾンで5万円もの高値がついています。古書検索をやっても他にでてきません。自分は図書館で借りて読みましたが、500ページという大著で、応用上重要な事項が全部説明されています。コテコテの数学書でもなくて、まあ数学書なのですが(定義、定理、証明が延々続くという意味で)、ところどころのページに「しっかり覚えてね」といったコメントが入っていたりして、読者への気持ちが感じられる良書。手元に欲しくてヤフオク、メルカリ、古書サイトを探しているんですが、本当に見つかりません。

多変量解析入門

足立 堅一『多変量解析入門 線形代数から多変量解析へ』 篠原出版新社 December 20, 2005

書名は多変量解析入門ですが、中身は多変量解析で使われる線形代数の解説だそうです。多変量解析の基盤となっている数学的な原理に関する解説書としては、もっともわかりやすく(数学が苦手な人にもわかるように)書かれているみたいです。

射影行列・一般逆行列・特異値分解

柳井・竹内『射影行列・一般逆行列・特異値分解』 新装版 2018

第6章応用 のところでようやく多変量解析などの話題が出てきます。第5章まではひたすら数学的な準備といったところでしょうか。自分は図書館で借りてみましたが、自分の数学的能力では読み進めるのが辛すぎて挫折しました。数学の本に手を出す場合には、身の丈にあった本にすべきだと痛感。

多変量解析の基礎

柳井・竹内『多変量解析の基礎』1972