ブルーバックスの本、『高校数学でわかるマクスウェル方程式』を読んでいたら、冒頭で平賀源内のエレキテルが紹介されていました。エレキテルは日本史か何か学校の授業で聞いたことがあるような気がしますが、エレキテルって何だったっけ?という状態だったので、調べてみました。
エレキテルは、2つの物質の間の摩擦により発生した静電気をためて、それを放電させる装置です。江戸時代に、娯楽として流行したそうです。
平賀源内のつくったエレキテルの内部の写真や原理が解説されている、TV LIFE編集部 著、『上田次郎のエレキテル』(グーグルブックス)
静電気を帯びた人が金属製のドアノブに触れると、放電によりバチっと電気ショックが生じますが、これはいわば人間自体がエレキテルになっているようなもので、同じ現象です。
静電気に二種類あって同種の電気が反発し、反対の種類の電気が引き合うこと、人間も帯電することなどが学べる動画。
【実験81】静電気実験 / 米村でんじろう[公式]
下の動画も、同様の方法で静電気を起こしています。
おもしろ科学実験 静電気をためて遊ぼう
平賀源内の作ったエレキテルの原理がわかりやすく説明されているサイト。
図3に示したのがその最も簡単な形で、平賀源内が作ったエレキテルもこのような方式です。(静電気の話)
自作されている方の資料が、原理の理解を助けます。
学研、平賀源内のエレキテルを参考に、摩擦式の静電起電機を作りました。 千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記
平賀源内が江戸時代に復元したエレキテルの模型は、大人の科学マガジンの付録にもなったようです。
大人の科学Vo.22 平賀源内のエレキテル(GAKKEN)
参考ウェブサイト
- 静電発電機(ウィキペディア)
- 帯電列
- ライデン瓶(ウィキペディア)
- エレキテルの歴史《その1》
- 和蘭始制ヱレキテル究理原(国立国会図書館デジタルコレクション)