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為末大・今井むつみ『ことば、身体、学び』の紹介【書評】

『ことば、身体、学び』を買って読んだのですが、もうあっちこっちのページに線を引きまくりでした。自分は本を読みながら心に刺さった部分に線を引いて読み進めています。ページの余白には、読んで考えたこと、思いついたことをメモ書きしています。

本を一冊読み通すことの大切さ

ひととおり最後まで読み切ると、シンプルな疑問に対する答えの立体感や感触が、まとめサイトなどでパッと読むものとは全然違っている(200ページ)

そうそう、そうなんだと思いました。本の主張が1行に集約できる場合でも、一冊読んだあとに自分に迫りくるその主張の強さは、一言聞いたときとは比較にならないと思います。

自然科学の教科書を一冊通して読んだ場合には、著者の先生の思考回路を全部見せてもらえたような気になります。そうか、そういうふうに考えるものなのかと、自分一人では達しえなかった感覚を体験させてもらえる有難さがひしひしと伝わってくるのです。