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国連総会でエルサレム首都認定撤回決議が採択 賛成128、反対9、棄権35、欠席21

トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めた問題を受けて開かれた2017年12月21日の国連緊急特別総会(193カ国)で、米国に撤回を求める決議案が賛成多数で採択されました。

賛成、反対、棄権、欠席をした国一覧

日本は賛成票を投じています。反対したのは、アメリカ、イスラエル、あとはアメリカの経済援助に大きく依存しているような国だけでした。カナダやオーストラリアなどアメリカに友好的な国は棄権しています。

Vote[24] Quantity States
Approve 128 Afghanistan, Albania, Algeria, Andorra, Angola, Armenia, Austria, Azerbaijan, Bahrain, Bangladesh, Barbados, Belarus, Belgium, Belize, Bolivia, Botswana, Brazil, Brunei, Bulgaria, Burkina Faso, Burundi, Cape Verde, Cambodia, Chad, Chile, China, Comoros, Republic of the Congo, Costa Rica, Cuba, Cyprus, Democratic People’s Republic of Korea, Denmark, Djibouti, Dominica, Ecuador, Egypt, Eritrea, Estonia, Ethiopia, Finland, France, Gabon, Gambia, Germany, Ghana, Greece, Grenada, Guinea, Guyana, Iceland, India, Indonesia, Iran, Iraq, Ireland, Italy, Ivory Coast, Japan, Jordan, Kazakhstan, Kuwait, Kyrgyzstan, Laos, Lebanon, Liberia, Libya, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg, Madagascar, Malaysia, Maldives, Mali, Malta, Mauritania, Mauritius, Monaco, Montenegro, Morocco, Mozambique, Namibia, Nepal, Netherlands, New Zealand, Nicaragua, Niger, Nigeria, Norway, Oman, Pakistan, Papua New Guinea, Peru, Portugal, Qatar, Republic of Korea, Russia, Saint Vincent and the Grenadines, Saudi Arabia, Senegal, Serbia, Seychelles, Singapore, Slovakia, Slovenia, Somalia, South Africa, Spain, Sri Lanka, Sudan, Suriname, Sweden, Switzerland, Syria, Tajikistan, Thailand, Macedonia, Tunisia, Turkey, United Arab Emirates, United Kingdom, Tanzania, Uruguay, Uzbekistan, Venezuela, Vietnam, Yemen and Zimbabwe.
Reject 9 Guatemala, Honduras, Israel, Marshall Islands, Micronesia, Nauru, Palau, Togo and United States.
Abstain 35 Antigua and Barbuda, Argentina, Australia, Bahamas, Benin, Bhutan, Bosnia and Herzegovina, Cameroon, Canada, Colombia, Croatia, Czech Republic, Dominican Republic, Equatorial Guinea, Fiji, Haiti, Hungary, Jamaica, Kiribati, Latvia, Lesotho, Malawi, Mexico, Panama, Paraguay, Philippines, Poland, Romania, Rwanda, Solomon Islands, South Sudan, Trinidad and Tobago, Tuvalu, Uganda and Vanuatu.
Absent 21 Central African Republic, Democratic Republic of the Congo, East Timor, El Salvador, Georgia, Guinea-Bissau, Kenya, Mongolia, Myanmar, Moldova, Saint Kitts and Nevis, Saint Lucia, Samoa, San Marino, São Tomé and Príncipe, Sierra Leone, Swaziland, Tonga, Turkmenistan, Ukraine and Zambia.

(https://en.wikipedia.org/wiki/United_Nations_General_Assembly_resolution_ES-10/L.22)

報道記事

  1. Jerusalem UN vote: Trump threatens US aid recipients (BBC NEWS 20 December 2017) US President Donald Trump has threatened to cut off financial aid to countries that back a United Nations resolution opposing the recognition of Jerusalem as Israel’s capital.
  2. U.N. votes to declare Trump’s Jerusalem decision “null and void” (CBS NEWS Last Updated Dec 21, 2017 5:00 PM EST) The United Nations General Assembly voted Thursday on a resolution condemning President Trump’s new policy recognizing Jerusalem as the capital of Israel. The General Assembly voted 128-9, with 35 abstentions, to declare Mr. Trump’s declaration of Jerusalem as the capital “null and void.”
  3. エルサレム“首都”認定、国連総会で撤回決議を採択TBS NEWS  22日4時56分) エルサレムをイスラエルの“首都”だとアメリカが認定した問題で、国連総会では緊急特別会合が開かれました。アメリカは反発を続けてきましたが、首都認定の撤回を求める決議は採択されました。 「いくつかの国々は支援金の打ち切りで脅されました。こんな態度は受け入れられない」(トルコ チャヴシュオール外相)
  4. エルサレム問題 地位変更は無効 国連総会で決議を採択(NHK 12月22日 11時41分)アメリカのトランプ大統領が中東のエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受けて、国連総会で緊急の会合が開かれ、エルサレムの地位の変更は無効だとする決議が賛成多数で採択され、アメリカの決定に対する国際社会の反発と懸念が改めて示されました。
  5.  米孤立、指導力に傷 「エルサレム首都」国連が撤回日本経済新聞 2017/12/22 20:30)【ワシントン=永沢毅】国連総会が21日の緊急特別会合で、エルサレムをイスラエルの首都と認定した米国の決定撤回を求める決議を賛成多数で採択した。トランプ政権が支持基盤固めという内政の事情を優先した判断は自らを孤立に追い込み、国際社会における影響力の決定的な低下を鮮明に印象付けた。トランプ大統領が事前に警告した通り、賛成国への援助を打ち切れば、対テロ作戦など他の問題での結束にも影響は避けられない。
  6. 米「警告」で棄権が急増 国連 エルサレム「首都」問題(ニューヨーク=金成隆一、ワシントン=杉山正 朝日新聞DIGITAL2017年12月23日02時10分)トランプ米政権がエルサレムをイスラエルの首都と認めた問題を受け、国連総会(193カ国)は21日の緊急特別総会で、米国に方針の撤回を求める決議案を日本を含む128カ国の賛成多数で採択した。一方、反対と棄権、欠席は計65カ国にのぼり、11月の類似の文言が入った決議より棄権が大幅に増えた。賛成国への財政援助停止をちらつかせたトランプ氏の「警告」が影響した可能性がある。
  7. 「首都」撤回決議採択 米トランプ政権の恫喝、世界を分断 (会員限定有料記事 毎日新聞2017年12月22日 22時08分 最終更新 12月22日 23時19分)【ニューヨーク國枝すみれ】国連総会(加盟193カ国)は21日の緊急特別会合で、「エルサレムはイスラエルの首都」というトランプ米政権による認定の撤回を求める決議案を日本を含む128カ国の賛成多数で採択した。反対は米国やイスラエルなど9カ国にとどまったが、棄権が35カ国、欠席も21カ国に上った。事前に、賛成すれば経済支援を打ち切ると示唆していたトランプ政権の「恫愒(どうかつ)外交」が国際社会の分断を招いたともいえ、大きな禍根を残すのは必至だ。
  8. アメリカによる国連加盟国への脅迫 (ParsTodya 2017年12月20日21時52分)ベイトルモガッダス・エルサレムに関するアメリカ大統領の決定について話し合う、国連総会の会合を前に、アメリカのヘイリー国連大使が、国連の加盟国に警告を発しました。ヘイリー国連大使は、アメリカと国連の加盟国の今後の関係は、ベイトルモガッダスの問題に関して、これらの国が投じる票に基づいて決定されると警告しました。このような行動は、国連の歴史の中でも他に例がありません。ヘイリー大使はツイッターで、「ベイトルモガッダスをシオニスト政権の首都に認定したトランプ大統領の決定に対し、国連総会で反対票を投じた国の名前を、トランプ大統領に報告する。それらの国との関係は、このときの票に基づいて決定される」としました。ニューヨークの現地時間21日木曜、国連総会は、トランプ大統領の最近の決定と、この問題に関する国連安保理の票決について会合を開くことになっています。国連総会の多くの国は、安保理の理事国14カ国の意見を支持し、“ベイトルモガッダスをシオニスト政権の首都とし、アメリカ大使館をベイトルモガッダスに移転する”としたトランプ大統領の決定に反対すると見られています。エルサレムの首都認定に反対するエジプトの決議案について、18日月曜、国連安保理で票決が行われ、拒否権を持つフランスとイギリスのヨーロッパ2カ国を含めた理事国14カ国が賛成票を投じました。とはいえ、この決議案は、アメリカの拒否権行使によって採択されませんでした。これにより、アメリカとイスラエルの孤立が明らかになっています。

関連するニュースの報道記事

  1. エルサレム問題 国連安保理 無効決議 米の拒否権で否決NHK 12月19日 2時44分)アメリカのトランプ大統領が中東のエルサレムをイスラエルの首都と認めたことについて、国連の安全保障理事会では、エルサレムの地位の変更は無効だとするエジプトが提出した決議案が採決にかけられましたが、アメリカが拒否権を行使して決議案は否決されました。アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めると宣言し、パレスチナやイスラム諸国で反発が広がる中、安保理では18日、エルサレムの地位の変更は無効で撤回されるべきだとする、エジプトが提出した決議案の採決が行われました。