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東京大学物理工学科を選ぶ理由

純粋な物理を学ぶと同時に、実験を物理的に実現するのに必要な技術も身につける

「普通の純粋な物理だけやっていたら、電子回路であったり、制御論であったり、そういったことを習わないんですよ。でもそういったことを学ぶのは、ある実験 を物理的に実現するためには、物理そのものよりも大変なんです。実験に必要な回路学や制御論を、純粋な物理と一緒に系統的に学生時代に学べたことは今の僕 の骨格を成しているし、そういう意味でものすごくヒットだったと思うんです。こういった応用物理系の物理工学科がある大学って案外少ないんですよ。物理工学科という名前を持つところはあっても、かなり機械工学科に近いものだったり、あるいは応用物理といってもほとんど純粋物理のコピーのようなものであったり。その点、東大工学部は非常にちょうどいい点に立っているんです。つまり、純粋な物理を学びながらも、実験を物理的に実現するのに必要な術を身につけることができたのですよ。」(東京大学工学部物理工学科古澤明教授)
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古澤明先生はNHKの「仕事の流儀」の番組に登場しています。実験科学の研究が大学でどのように進められているのか、大学院生活の研究の日常がどんなものかがわかる、一般の人にとっては興味深い映像です。また、日本の科学者が若い時期にアメリカの最先端の大学の研究室に留学して研鑽を積み武者修行を行うという、研究者人生の一過程も垣間見ることができます。