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1000ページを超える大学の生化学の教科書7冊: ストライヤー、ハーパー、レーニンジャーほか

大学レベルの詳細な教科書となるとだいたい1000ページを超えます。とりあえず一冊こういう分厚い本を持っていれば安心です。それぞれ特徴があるので、自分が気に入って読みたいと思えるものがいいと思います。一冊だけ無難に人に勧めるとしたら、ハーパーの生化学を勧めます。医学を意識した書き方なので、生化学が役に立つ学問だというモチベーションを保ちながら読み進めることができるでしょう。なにしろ第32版という歴史の重みがあります。化け物級の教科書だと思います。

ストライヤー

Biochemistry 第9版 2019/3/25 Jeremy M. Berg, Lubert Stryer, John Tymoczko, Gregory Gatto 1208ページ

自分は大学時代にストライヤーの生化学を買って持っていました。パラパラと眺めて程度で、読み込んだわけではありません。

 

ヴォート

Fundamentals of Biochemistry: Life at the Molecular Level  2016/2/29 Judith G. Voet, Donald Voet, Charlotte W. Pratt 1184ページ

Miesfeld & McEvoy

Biochemistry 第2版 2021/1/15 Roger L. Miesfeld, Megan M. Mcevoy  1392ページ

医学部の学生も生化学は必須ですが、生化学は医学の基礎なので深い理解が必要です。しかし医学との関連が書かれていない教科書は読むモチベーションが涌かないでしょうから、医学を強く意識した教科書をお勧めします。

リッピンコット

Lippincott Illustrated Reviews: Biochemistry 第8版 2021/4/20 英語版 Emine E. Abali, Susan D. Cline, David S. Franklin, Dr. Susan M. Viselli Ph.D. 640ページ

リッピンコットの生化学は図書館で邦訳を読んで気にいったので原書の最新版を買いました。かっちりとまとまった感じがなんとなく気に入ったので読んでいます。余白が多いので威圧感はあまりありません。640ページと、他の1000ぺージを超える教科書にくれべればだいぶ読みやすい厚さ。実際、通読できました。

レーニンジャー

Principles of Biochemistry 第8版 2008/2/1 Albert L. Lehninger, Michael M. Cox, David L. Nelson 1096ページ

ハーパー

医科大学の書籍売り場に山積みされているのがハーバーの生化学。医学部の学生の定番の教科書です。

Harper’s Biochemistry (Harper’s Illustrated Biochemistry) 第32版 2022/9/7 Ph.D. Kennelly, Peter J., Ph.D. Botham, Kathleen M., Ph.D. Mcguinness, Owen P., Ph.D. Rodwell, Victor W., Ph.D. Weil, P. Anthony 802ページ

マークス

Marks’ Basic Medical Biochemistry: A Clinical Approach第6版 2022/8/25 Michael A. Lieberman PhD, Alisa Peet MD 1136ページ

自分は日本語版を持っていますが、読み物として読めるところがこの教科書のいいところだと思います。

ネッター

ネッターの解剖学の教科書が有名ですが、ネッターの名前を関する他の領域の教科書もあるようです。

Netter’s Essential Biochemistry 2017/2/1 Peter Ronner PhD 496ページ