アートとサイエンス

大学レベルの一般生物学・分子細胞生物学のお勧め・定番の教科書(洋書編)

2018/04/28
 
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細胞生物学の教科書といえば、ブルース・アルバーツ(Bruce Alberts)らの「Molecular Biology of the Cell」(細胞の分子生物学)が真っ先に思い浮かびます。

Molecular Biology of the Cell (6th Edition)

しかし、これは分厚すぎて、将来生物学者になるつもりの学生でもない限り勧められない分量です。そこで、もう少しコンパクトな万人向けのものとして、同じ著者陣によるEssential細胞生物学が非常に多くの大学や学科で使われています。

Essential Cell Biology

これは標準的な内容で安心して人に勧められるものですが、生物学はどうも知識の集大成的な性格のため、エッセンシャルといってもかなりの内容量になり、普通の学生は圧倒されてしまうでしょう。

生物学をどのような視点で理解したいかによって、他にもいろいろな選択肢があります。物理化学的な見方で細胞を理解するというスタンスの教科書が、Physical Biology of the Cell。邦訳はまだ見当たりませんが、非常に良く出来た教科書です。

Physical Biology of the Cell

生命現象を物理や化学の言葉で理解するのが生物学の本来あるべき姿だと考えるならば、Physical Biology of the Cellはまさにその路線に沿った教育的な内容になっています。

進化の考え方を軸においた生物学の教科書としては、有名なキャンベルの生物学があります。

Campbell Biology (11th Edition)

また、知識の伝授というよりも研究志向のスタイルで書かれたものとして、ライフがあります。

Life: The Science of Biology

学部学生にとって、英語の教科書は敷居が高いかもしれませんが、教科書の英語は平易ですし、邦訳の日本語が読みやすいとも限りませんので、やはり時間的に余裕のある学部学生の時期にどれか一冊に取り組むのがお勧めです。

 

大学の先生や高校生物の先生にお勧めなのが、細胞生物学の歴史を解説した

Discovering Cell Mechanisms: The Creation of Modern Cell Biology (Cambridge Studies in Philosophy and Biology)

 が詳しくて読み応えがあります。生物学を教える場合、知識の受け渡しに終始するとつまらないですが、科学者がどうやって真実を一つ一つ解きほぐしてきたのかというドラマを知ると、興味が湧きます。

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